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安い中国産がライバル!高価な日本産緑茶が海外市場で受け入れられるポイントとは?

安い中国産がライバル!高価な日本産緑茶が海外市場で受け入れられるポイントとは?

ご相談内容

ご相談者
茶葉の製造販売業を営んでいます。日本市場の状況を踏まえて、海外展開を視野に入れていますが、どういった国に市場性があるのでしょうか?

Thinking outside the box…

世界の緑茶市場は、生産コストの低い中国産茶葉が8割を占める

お茶は文化と結びついた「ライフスタイル商品」。茶葉だけを持っていっても売れない。新しく、価値のあるライフスタイルと共に提案する

 

国内市場の動向

廣世
茶類の国内消費量は減少傾向で、1人当たりの緑茶購入量と購入金額も減少してますね。

茶類の国内消費量の推移、緑茶購入量の推移(全国茶生産団体連合会・全国茶主産府県農協連連絡協議会)
http://www.zennoh.or.jp/bu/nousan/tea/seisan01b.htm

廣世
一方で、緑茶飲料の生産量は、最近10年間ほぼ横ばいですね。

茶系飲料の生産の推移(全国茶生産団体連合会・全国茶主産府県農協連連絡協議会)
http://www.zennoh.or.jp/bu/nousan/tea/seisan01c.htm

廣世
緑茶飲料メーカーはともかく、茶葉の販売業に関しては、確かに厳しい状況ですね。
ご相談者
茶農家さんの廃業も増えてます。

 

世界市場の動向

廣世
世界の状況を見てみましょうか。少し古いデータですが、2006年の国連統計によると、世界最大の緑茶生産国は中国で、年間で約782千トン。日本の生産量の約8.5倍です。
廣世
緑茶の輸出量も中国が圧倒的に多く、年間で約219千トン。日本の輸出量の約137倍になります。

世界の緑茶の生産量・輸出量

【出所】ftp://ftp.fao.org/docrep/fao/Meeting/013/K2054e.pdf

ご相談者
最近、日本からの緑茶の輸出が増えてるって記事を読んだことがあるけど、中国産の緑茶に比べたら全然少ないんですね・・・
廣世
輸出に関しては、輸入関税による価格上昇を見込んでおく必要もありますね。

緑茶の国別HSコード・関税率
http://www.dutycalculator.com/hs-lookup/646394/hs-tariff-code-for-green-tea/

廣世
税率が高いところでは、トルコが145%、インドが100%、タイが60%、ベトナム・ラオス・モロッコが40%、スリランカが30%。
廣世
一方で、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、香港、シンガポール、マレーシアなどは関税が0%ですが、生産コストが低い中国産の茶葉にとっても同じ条件なので、価格競争は避けられません。

廣世
次に、お茶の消費量を見てみると、トルコ、アイルランド、イギリス、ロシア、モロッコなど、独自の「紅茶」の文化を持つ国で、一人当たりの消費量が多いですね。

一人当たりお茶の消費量の国別ランキング
http://qz.com/168690/where-the-worlds-biggest-tea-drinkers-are/

廣世
ただ、日本人との嗜好の違いには注意が必要です。
ご相談者
例えば?
廣世
海外で売られている緑茶飲料の多くは、甘味料が入っています。お茶はすべて甘いものという認識を持っている国もありますからね。
ご相談者
日本では考えられない緑茶の飲み方ですね。

 

お茶はライフスタイル商品

ご相談者
お茶の消費量が多い地域でも、「緑茶」の市場性が高いとは言えないのかぁ。
廣世
「紅茶」文化が根付いていて消費量が多い地域を「市場性がある」と見るのか、アメリカのように、現在の一人当たりお茶消費量が少なくても、日本の「緑茶」が持つ健康成分に注目が集まり始めている地域を「市場性がある」と見るのかは、捉え方次第です。
廣世
ただ、いずれの地域でも、お茶はライフスタイルに密接に関わる商品なので、市場進出に際してはそれぞれ違うアプローチが必要ですね。
ご相談者
日本人のように緑茶を飲む習慣がない地域に、茶葉をそのまま持っていっても売れない、ということですか。
廣世
例えばアメリカでは、緑茶に含まれるテアニンのリラックス効果、カフェインとの相乗効果による認知機能の向上に着目している人が増えているようです。
廣世
京都・宇治産の抹茶を健康食品として市場に流通させた「DoMatcha」というアメリカ発のブランドもあります。
ご相談者
商品開発がカギを握るということですね。

 

 

 

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