sticky vision Ltd. | 熱意と意欲だけでは逆効果!あなたの会社の社員はなぜ、海外事業に協力しないのか?
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熱意と意欲だけでは逆効果!あなたの会社の社員はなぜ、海外事業に協力しないのか?

熱意と意欲だけでは逆効果!あなたの会社の社員はなぜ、海外事業に協力しないのか?

ご相談内容

ご相談者
機材メーカーの社長を務めています。堅調な国内事業を後ろ盾にして、海外事業を本格的に開始して2年目になります。折にふれて「これからは海外に力を入れるんだ!」と社員全員に熱く語っていますが、社内が結束しているとは言いがたく、海外事業の業績が伸び悩んでいます。何が問題なんでしょうか?

Thinking outside the box…

立ち上げ直後の海外事業は、仕組みが完成している国内事業とは異質のものだと認識する

組織のトップが海外事業に熱心になればなるほど、それまで国内事業を支えてきた担当者は「過去の自分を否定された気持ち」になる

海外事業をサポートする国内事業の担当者に求める役割を明確にして、貢献に報いる

 

海外事業が社内に不協和音を生み出す?

廣世
御社の現状に関する情報が少ないので、あくまで推測ですが・・・ちょっと言いづらいですね。
ご相談者
いえいえ、遠慮せずに言って下さいよ。
廣世
社長の海外事業に臨む姿勢が、問題の原因かもしれません。
ご相談者
はぁ?どういうことだ!

 

これまで国内事業だけで業績を伸ばしてきた会社では、海外事業に乗り出した途端、社内がギクシャクし始めることがあります。

顧客基盤もしっかりとして、日常業務の仕組みが完成している国内事業。すべてが手探りで、予想外で突発的な出来事に対応しながら、ゼロから基盤を作っていかなければならない海外事業。正反対の特徴を持つこの2つの事業が、社内に緊張を生み出すからです。

  • 緊急を要する依頼が多い(計画性に欠けた作業依頼に振り回される)
  • 例外的な取り扱いを強いられる(これまでのルールを逸脱してしまう)
  • 前例のない事態に対応しなければならないことが多い(社内にノウハウがない事柄を判断しなければならない)
  • 問い合わせ事項へのレスポンスが遅い(ただでさえ忙しいのに、作業の待ち時間が生じる)
  • 英語/外国語での対応を強いられる(よく分からない言葉や表現があり、辞書を引きながら作業するので効率が落ちる)

国内事業担当者からのこういった不満が、立ち上がったばかりの海外事業には向けられがちです。
業務の仕組みがしっかりとしている会社ほど、このような組織内の「不協和音」は強くなる傾向にあります。

 

強いリーダーシップの弊害

ご相談者
それがどうした!社長の私が、海外事業に力を入れるって言ってるんだから、海外事業をサポートするのが当然だろう!
廣世
ではお尋ねしますが、国内事業はずっと堅調なんですよね?
ご相談者
毎年2ケタ成長、とまでは行かないけど、それに近い伸びかな。
廣世
では、国内事業だけでもかなりお忙しい状況ですよね。そんな忙しいときに、国内事業の傍らで、海外事業をサポートした従業員の方々には、なにか「見返り」はありますか? そもそも、海外事業を支援したという事実が、国内事業に携わる従業員の方々の人事評価に反映されてますか?
ご相談者
・・・
廣世
その点が無視されたまま、社長が「海外だ、海外だ」と言い続けてるので、従業員の皆さんの心情に「消極的な抵抗」が生まれているんじゃないでしょうか?

 

先に挙げたような社内の不協和音をさらに強める原因の一つは「海外事業のサポートをしても、自分の評価にはつながらない」という状況です。

自分の本来の職務を一旦脇に置いて海外事業の手伝いをしても、その結果生まれた成果は、すべて海外事業の担当者が持っていってしまう。逆に、自分の本来の職務を果たすために海外事業をサポートしなければ、非協力的だと言われてしまう。

そういう状況は、「海外事業のために、自分たちが一方的に搾取されている」という不公平感を生み出します。

会社のトップが海外事業に熱心になればなるほど、それまで国内事業の礎を作ってきた従業員の方々が、「自分たちが否定された感覚」や「妬み」を持ってしまうリスクがあります。

 

求める役割を明確にして、貢献に報いる

ご相談者
分かった分かった!確かに、海外事業に力を入れると言いながら、実際に仕事をしている担当者の心境まで慮ってなかった。これからは「海外事業を特別扱いしない、全社で業績を伸ばしていこう」って言うから。
廣世
それだと、従業員の皆さんは「あぁ、もう海外事業を特別扱いしなくていいんだ」って考えて、ますます消極的になるかもしれませんよ。
ご相談者
ぐぅ・・・
廣世
海外事業を支援する国内事業の担当者の方々に、求める役割をはっきり伝えて、その働きをしっかりと認めて、人事評価にも反映してはいかがですか? 海外も国内も、いずれも御社を支える両輪の事業なんですから。
ご相談者
それだけでいいのか?
廣世
まず、そこからでしょう。国内事業の担当者の方々に不満が蓄積する状態が続くと、いずれ「積極的な抵抗」が生まれる可能性もありますから。国内事業も海外事業も、中核になっている人材が転職したりすると収拾がつかなくなるので、早めに手を打っておくべきです。
ご相談者
分かったよ。そのあたりも含めて、うちの従業員に話をしたいんだけど、手伝ってもらえるかな?
廣世
申し訳ありませんが、御社の今後の考え方や方針については、社長自らが、社長のお言葉で伝えていただけますか。現在の状況で、外部の人間である私などがしゃしゃり出ていくと、「なんだよ、今度は外部の人間まで連れてきたよ」って、逆効果になる可能性がありますから。
ご相談者
うん、それもそうだな。配慮してくれてありがとう。

 

 

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