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良いアイデアだと分かっていても、なぜ実現できないのか

良いアイデアだと分かっていても、なぜ実現できないのか

 

「おもろいアイデア、思いついたんやけど・・・」

そう言いながら社長が近づいてきたら要注意、という会社は珍しくありません。

「な、面白いやろ!いけそうやろ!ほな、あとはよろしく~」

社長はそう言い、社員にアイデアの実行・実現を丸投げして、そのあとは何のサポートもしない。

顔を合わせれば「できたか?できたか?」としか言わず、進め方を質問しに行っても「そんなん、自分で考えや」と切り返される。

案の定、アイデアがうまく実現できずに、思い切って報告に行くと、

「こんなおもろいアイデアやのに、なんででけへんねん、アホ!」と一喝される・・・

* * *

この社長に限らず、アイデアの実行と実現を、単純に考えすぎている経営者や経営幹部はたくさんいます。

自分の仕事はアイデアを出すこと(だけ)で、その狙いを理解し、それを実行し、実現させるのは社員の仕事、という自己中心的な認識を持っているのです。

大企業の経営者や経営幹部であれば「細かいことは現場でちゃんとやれ!」と横柄なことを言っていても務まりますが、
リソースが限られているスモールビジネス(小規模事業)の経営者には、そんな甘えが許される余地は、当然ありません。

 

アイデアを実現させる6ステップ

先に述べた「単純に考えすぎている」経営者は、アイデアの実行と実現を3ステップで考えています。

 

しかし、この単純化されたステップには、アイデアを実現させるためにかならず必要なものが欠けています。

実際には、アイデアを実現させるために必要なステップは、次の6つになります。

  1. アイデアを出す
  2. アイデアを検証する
  3. アイデア実現のシナリオを作成する
  4. シナリオに沿って、実現に向けた行動を開始する
  5. アクションを微調整する
  6. アイデアが実現する(望む結果が生じる)

アイデアの「検証」と「シナリオ作成」、そしてアクションの「微調整」が、多くの経営者が見逃している、アイデアの実現には欠かせないステップなのです。

この6ステップは、これまで私自身がさまざまなプロジェクトを立ち上げて実現してきた経験、そして多くのプロジェクトを支援して実現に導いてきた経験から導いたやり方で、その内容はいたってシンプルです。

しかし、シンプルな内容ですが、実際に作業をしてみなければ、その効果を理解することは難しいでしょう。

作業用のワークシートを用意しました(ダウンロードはこちらからどうぞ)ので、これらのシートを印刷して、あなた自身のビジネスで取り組みたいと考えているアイデアで、記事を読みながら実際に作業に取り組んでみてください。

では、それぞれのステップを詳しくみていきましょう。

 

1.アイデアを出す

当然ですが、アイデアがなければ何も始まりません。

アイデアをつくり出すさまざまな方法は、インターネットや市販の書籍でもカンタンに学べますので、この記事では説明しませんが・・・

注意すべきことは、アイデアを出す段階ではアイデアの「良し悪し」を評価しない、ということです。

ビジネスにおいてアイデアの「良し悪し」とは、それを実現させることで望む結果が得られたかどうかでのみ評価、判断されるものです。

どんなに非常識なアイデアでも、望む結果が出ればそれは「良い」アイデアです。

主観的な「好き嫌い」と、客観的な「良し悪し」を混同しないようにしましょう。

また、思いついたアイデアに対して、2つ以上の対案(同じ目的を達成するための違うアイデア)を出して、少なくとも3つのアイデアを同時に比較検討できるようにしましょう。

最初に思いついたアイデア、特に自分自身が思いついたアイデアにはどうしても愛着がわくものですが、それがベストのアイデアであるとは限りません。

自分自身の思い込みを避けるためにも、かならず3つ以上のアイデアを比較するようにしましょう。

 

2.アイデアを検証する

アイデアが揃ったら、それらが実行する意義のあるアイデアなのかどうか、一つ一つ評価していきます。

ここで言う「評価」とは、望む結果を得るための方法・手段として、もっとも効果が高いものはどのアイデアなのかを選択することです。

評価に用いる基準は、アイデアの性質によってさまざまなものが考えられますが、「このアイデアが実現して、どうなれば「望む結果を得た」と言えるか?」という基準は、かならず含めるようにしてください。

あらかじめ、どのような状態が「望む結果」なのかをはっきりしておくことで、アイデアを実現させるためのアクションが考えやすくなるからです。

その他の評価基準には、以下のようなものがあります。アイデアの性質、求める結果に応じて、適切なものを選んで、アイデアの評価を行ってみてください。

  • 「このアイデアが実現したとき、どんな問題が解決できるのか?」
  • 「このアイデアを実現することで、自分のビジネスが新たに得られる価値は何か?」
  • 「このアイデアを実現することで得られる利益はどれくらいか?」
  • 「このアイデアを実現するために必要な人材、お金、知識やスキルはあるか?」

また、アイデアの評価を行っているときに、いくつかのアイデアを組み合わせると、より良いアイデアに変わるかもしれないという「ひらめき」が生まれるかもしれません。

その新しいアイデアも、評価の対象に含めてみましょう。

一通りの評価が終わったら、その中からもっとも効果が高いと評価されたアイデアを一つ選んで、シナリオ作りに移ります。

 

3.アイデア実現のシナリオを作成する

アイデアを1つに絞ったら、次にそのアイデアが実現するまでのシナリオ(脚本)を作ります。

アイデアを実現させる方法は、無限に存在しています。その無限の選択肢の中から、ビジネスにとって理想的なシナリオと、理想通りにモノゴトが進まなかったときにどうするのか、その対策のシナリオをあらかじめ作っておくことで、アイデアの実現可能性が高まります。

次の質問を自らに投げかけながら、想像力を豊かにして、リアリティのあるイメージがアタマに浮かんでくるようなシナリオを作っていきます。

  • アイデアの実行開始から実現まで、すべてが理想通りに進んだとき、どのような展開になるか?そのために必要なアクションはなにか?実現予定日はいつで、どれくらいの期間で実現させるか?
  • 理想的な展開のなかで、現時点では事実やデータの裏付けが取れていないもの(不確定要素)は何か?実行する前にかならず調べておかなければならない不確定要素はどれか?
  • 理想的なシナリオとは違う、好ましくない問題が起こるとするなら、それはどのようなものか?その影響はどのくらいか?
  • 問題が起こったときに、どのような対策をとるか?費用はどれくらいかかりそうか?どのような状況になったら、アイデアの実現を諦めるのか?

もしここで、シナリオ(脚本)がまったくアタマに浮かんでこないようであれば、それは「経験不足」の可能性があります。

「経験不足」と言ってももちろん、自分自身のビジネス、商売についての経験が不足しているわけではなく、似たようなアイデアを実現させて成功している(あるいは失敗してしまった)他のビジネスの事例についてほとんど知らない、ということです。

そのような場合には、他の会社や異業種のビジネスについてもよく知っている、信頼できる外部の専門家やコンサルタントに手伝ってもらうことをおすすめします。

 

4.シナリオに沿って、実現に向けた行動を開始する

シナリオを完成させ、行うべきアクションが明らかになったら、一つ一つ順番に、行動に移していきます。

完成したシナリオには、まだいくつもの不確定要素が含まれています。アクションの実行とその結果を通じて、事実とデータの裏付けを取り、不確定要素を1つずつ減らしていきます。

また、シナリオを作ったときには想定していなかった状況や問題が生じたときは、いったんアクションを止めて、その状況や問題がシナリオ全体に与える影響をしっかりと分析します。

その上で、必要であればシナリオを書き直し、行うべきアクションを変えます。(詳しくは、次の5番目のステップ「方向性を微調整、あるいは修正する」で説明します)

ここで注意すべきことは、スモールビジネスの経営者にとって、「始めたことを途中で一旦止める」ことは、それが大きな損失をもたらすものでない限り、つねに現実的な選択肢の一つとして存在しているということです。

大企業であれば、メンツや立場を守るといった、まったく合理的ではないさまざまな理由で「一度始めたことは何が何でも止められない」という狂った状況に陥ることがありますが、スモールビジネスにとってそのようなこだわりは命取りになり得ます。

うまくいかなかったときに経済的に大きな損失をもたらす可能性のあるアイデアは、最初からやらない。

失敗しても損失がほとんどない、あるいは余裕をもって受け入れられる程度で済むアイデアであれば、積極的にチャレンジしてみて、うまくいかなければさっさと止め、次のアイデアを試してみる。

メンツや立場などとはまったく無縁の、そのような軽いフットワークで新しいアイデアに取り組むことが、最終的に成功の可能性を高めてくれます。

 

5.アクションを微調整する

順調にアクションを実行し続けて、全体的に良い方向へ進んでいたとしても、事前に作ったシナリオと異なる状況は、かならずどこかで生じます。

シナリオを作ったときには想像し得なかった状況や問題が生じることも十分にありえます。

そのような場合には、元々のシナリオに戻り、どこでどのようにシナリオからずれたのかを確認し、そのズレを戻すために必要な調整や修正は何かを考え、必要なときはシナリオとアクションを修正します。

元々のシナリオ、最初に作ったアクションリストにこだわり続けることは禁物です。

ここまできたら、途中でどんなに回り道しようとも、アイデアを実現させることがいちばん大切です。

 

6.アイデアが実現する(望む結果が生じる)

2番目の「アイデアを検証する」で決めた、「このアイデアが実現して、どうなれば「望む結果を得た」と言えるか?」を参照して、アクションの結果を評価します。

最初に決めた目標が達成できていれば、無事「アイデアが実現した」ことになります。おめでとうございます!

もし、シナリオを作ったときに決めた実現予定日になっても、「おおむね最初に決めた通りにモノゴトが進んできているけど、目標にはちょっと足りない、届いていない」という状況であったなら・・・

一日も早く目標達成を目指すと同時に、なぜこのようなタイミングのズレが生じたのか、元々のシナリオと実際の進捗を比べて、その理由を探っておきましょう。

もちろん、遅れを引き起こした人や状況を見つけて、それを責めることが目的ではありません。

この次のアイデア実現に取り組むとき、より良い結果を出すために、改善できるところを見つけて、それを直すことが目的です。

* * *

いかがでしたか?

かなりの長文になりましたが、ここまで解説したことを一つ一つ確実に実践していただいたなら、アイデアが実現する可能性は大きく高まるはずです。

ここまでの説明で分かりにくかった箇所などありましたら、下記のフォームからお気軽にお問い合わせください。実践してみた結果、感想などもお寄せいただけると嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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