sticky vision Ltd. | あなたの「時間単価」は安すぎるかも?:サービス業の「理想の価格設定」とは(2)
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あなたの「時間単価」は安すぎるかも?:サービス業の「理想の価格設定」とは(2)

 

前回の記事で、サービス業では「提供するサービスに費やす時間に比例して値段が決まる」べき、とお話しました。

 

しかし実際には、どうやってサービスの時間単価を決めたらいいのかが分からなかったり、感覚でざっくりと決めた時間単価が「適切」なものなのかどうかを確認する方法をご存じない方も少なくありません。

ビジネス関連の高額なセミナーであっても、ロジカルで体系的なやり方が説明されることが少ない内容でもあります。

 

一方で、現実的には、サービスに費やす時間ではなく、お客様の予算に合わせてサービスを提供しなければならないという状況もしばしば起こりますが、

その場合、働いても働いても収入はなかなか増えていかず、生活するのがやっと・・・という状況に陥るリスクがあります。

 

予算は多くても、効率が悪い仕事がある

例えば、お客様から提示された予算が10万円の仕事と、20万円の仕事があったとします。10万円の仕事は10時間で終えることができ、20時間の仕事は50時間で終えることができます。

この場合、絶対的な収入額としては(考えるまでもなく)20万円の仕事のほうが大きいのですが、

時間単価で見ると、10万円の仕事は10万円÷10時間=1万円である一方で、20万円の仕事は20万円÷50時間=4千円となります。

 

私たち一人一人に与えられた時間が等しく1日24時間である限り、時間単価が高くなる仕事を優先的に受けていくのが、サービス業にとっては合理的な行動です。

そして、仮に時間単価が安くなる20万円の仕事を受けるとしても、1時間当たり4千円の収入が、ビジネスを続けていくうえで問題のない水準なのかどうか?という判断が必要になります。

 

その判断に欠かせないのが、標準的な「時間単価」なのです。その数値を把握しておかなければ、どんなに働いても生活が苦しいままという「ワーキングプア」の状況に陥りかねません。

 

標準的な「時間単価」を知るメリット

サービス業において、標準的な「時間単価」を算出し、把握しておくメリットをあらためて整理すると、次のようになります。

 

  • サービスの対価としてお客様へ請求する金額について、合理的な根拠が得られる。
  • 定額の報酬で請け負った業務について、採算が取れるかどうかが判断できる。
  • 業界での標準的な価格設定に比べたときの、自らのサービスの価格競争力を分析するヒントが得られる。

 

今回から複数の記事に分けて、「自宅をオフィスにして請負業務を行っているフリーランサー(個人事業主)」をモデルにしたケーススタディとして、実際の時間単価の計算プロセスを追っていきます。

あなたが同じような状況で仕事を行っているのでしたら、すぐにでも役立つ内容ですので、ぜひご自分の状況に当てはめながら、実際にご自分の時間単価を計算し、分析してみてください。

 

(なお、会社での時間チャージの計算、あるいはサロンや飲食店などの店舗運営における時間チャージの計算は、フリーランサーの場合と基本的な考え方は同じですが、いくつかの点で大きく異なってきます。全てのケースについての解説はブログでは難しいため、ご関心のある方は弊社にお問い合わせください。)

 

まずは「実際の時間単価」を知ることから

具体的な計算プロセスは次回の記事から説明していきますが、

今回はまず、最近あなたが実際に請け負った仕事に基づいて、あなたの「実際の時間単価」を計算してみてください。

「実際の時間単価」とは、あなたが提供したサービスの対価を、あなたがサービスの提供に関連して実際に費やした時間数で割ったものです。

 

ただ、サービスの対価はすぐに分かるかと思いますが、もしかすると「実際に費やした時間数」は把握しておられないかもしれません。

もし実際の時間数が分からない、あるいは記録していない・・・ということでしたら、これを機会に、毎日シンプルな「業務日誌」をつけることをお薦めいたします。

業務日誌に記録しておきたい最低限の情報は、以下の3項目です。

 

  • 作業の開始時刻と終了時刻
  • お客様(クライアント)のお名前
  • 作業内容の簡潔なメモ

 

一つの作業ごとに一行ずつ記録していきます。一日の仕事が終了したら、それぞれの作業に費やした時間数を計算して、お客様ごとに集計していきます。

1分単位で正確に記録していくのは手間がかかりすぎますので、15分単位で十分でしょう。

 

面倒な作業に思えるかもしれませんが、これを続けることであなたのビジネスをより良くしていくための貴重な情報が得られます。

もし時間がなければ、1つの案件だけでも構いませんので、最低限の時間で要領よく、記録を続けてみてください。

 

次回は、標準的な「時間単価」を計算する最初のステップについて解説します。

どうぞお楽しみに。